2008年11月21日金曜日

サイゼリヤ〜

ふむふむ。200万豪ドルを調達するために140億円の損失ですか。。。
105円の時に買ったのと同じではないですよね。。。

くせものは
【前回約定レート】×【78.00/FX】円/豪ドル
下限=78.00 円、上限=600.00 円
毎月1日に値決めして200万豪ドルを円と交換(スワップ)。
現在60円と仮定すると78x78/60=101.4
もし60円が続けば101.4 x 78 /60 = 131.82, 131.82 x 78 / 60 = 171.36 と毎月増えて。。。
あ〜〜、このまま一年ほど60円であればあっという間に上限の600円ですね。言い換えればフォワードのクーポンスワップ部分はすでに600円で評価せざるを得ないといことですな。このレベルが1年間続けば評価損が200万豪ドルを元本として600円から60円を引いた540円部分が毎月実現損に振り替わるのでしょう。ふ〜。
10月まで1年間は78円以上であったので、それを売却して益出し出来ていたのに(社長にも褒められたことでしょう。。)とんだしっぺ返しですな。




ファミリーレストラン大手の「サイゼリヤ」は21日、08年9〜11月期に為替のデリバティブ(金融派生商品)の評価損が約140億円発生する見通しに なったと発表した。世界的な金融不安で、急激な円高が進んだため。09年8月期の連結最終(当期)損益は、前期の40億円の黒字から赤字に転落する可能性 があるという。ただ、今後の資金繰りに問題はなく、新規出店計画なども従来通り継続するとしている。

同社は、豪州の加工工場で製造したハンバーグなどを豪ドル建てで日本に輸入している。豪ドルを調達するため、07年10月以後、BNPパリバ証券と1豪ド ル=78円と同69.90円で計200万豪ドルを調達する契約を結んだ。契約より円高が進むと、その差額分が損失となる契約で、現在は同60円弱で推移す るなど今年秋以後、急激な円高が進んだことから、損失が膨らむ見通しになったという。記者会見した正垣泰彦社長は「これだけ急激な円高になるとは想定して いなかった」と述べた。
(毎日新聞)

別紙
主なデリバティブ契約の内容
(契約先 BNPパリバ証券)
① FX参照型豪ドルクーポンスワップ
(見込まれる評価損 71.3 億)想定レート65.00
・ 約定日: 2007 年10 月22 日
・ 約定月末日(2007 年10 月末)仲値=105.83 円/豪ドル(参考)
・ 支払日 : 2008 年12 月1日から2010 年11 月1日まで、毎月1日
・ 豪ドル約定金額 : AUD1,000,000
・ 約定レート : 第一回約定レート 78.00 円/豪ドル
ただし、FXが78.00 円以下の円高になった場合、それ以降の約定レートは以下
の式で計算される。
【前回約定レート】×【78.00/FX】円/豪ドル
下限=78.00 円、上限=600.00 円
・ FX : 各為替参照日の東京時間午後3時のJPY/AUD為替レートの仲値
・ 為替参照日 : 各支払日の5営業日前の営業日
② FX参照型豪ドルクーポンスワップ
(見込まれる評価損 50.2 億)想定レート65.00
・ 約定日 : 2008 年2 月7日
・ 約定月末日(2008 年2 月末)仲値=98.93 円/豪ドル(参考)
・ 支払日 : 2008 年9月1日、2008 年11 月1日、2009 年1月1日、2009 年3月
1日、及び2009 年4月1日以降終了日まで、毎月1日、2011 年3 月1 日まで
・ 豪ドル約定金額 : AUD1,000,000
・ 約定レート:69.90 円/豪ドル
ただし、FXが69.90 円未満の円高になった場合、それ以降の約定レートは以下
の式で計算される。
【前回約定レート】×【69.90/FX】円/豪ドル
下限=69.90 円、上限=500.00 円
・ FX : 各為替参照日の東京時間午後3時のJPY/AUD為替レートの仲値
・ 為替参照日 : 各支払日の3営業日前の営業日

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