2008年12月27日土曜日

イスラエル軍ガザ空爆、155人死亡

印パ、ソマリア沖、ギリシャ暴動、タイ空港封鎖等の政治的行動が新たなる時代を表している。

 【カイロ=福島利之】イスラエル軍は27日、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザに激しい空爆を加え、パレスチナの医療関係者がロイター通信に語ったところによると、少なくとも155人が死亡、200人以上が負傷した。

 同通信によると、今回の攻撃によるパレスチナ人の死者は、一日の犠牲者数としては1980年代の第1次インティファーダ(対イスラエル蜂起)以降最多。 空爆後、ガザの武装勢力がイスラエル南部にロケット弾を撃ち込み、イスラエル人1人が死亡した。ハマスなど各勢力は「報復」を宣言する声明を出しており、 交戦拡大は必至の情勢だ。

 イスラエル軍は27日、声明を発表し、標的はハマスの「(武装勢力)訓練所や武器庫」だとした上で、「必要があれば、攻撃を強化する」と警告した。現地 の報道などによると、イスラエル軍はガザ地区内の警察施設などに約30発のミサイルを撃ち込んだ。地元警察幹部を含めハマスの治安部隊関係者らが多数犠牲 になった模様だ。

 今回の空爆はハマスなどパレスチナ武装勢力によるロケット弾攻撃に対する報復とみられる。イスラエルのリブニ外相は25日、エジプトのムバラク大統領との会談後、「(ハマスによるガザ支配は)もう十分だ」と語っていた。

 今年6月に発効したイスラエルとハマスとの停戦は、今月19日にハマスが終了を宣言。以降、ハマスがイスラエル南部に向け、ロケット弾を発射する一方、イスラエル軍は空爆を加えるなど衝突はエスカレート。これまでに少なくとも6人のパレスチナ人の民兵らが死亡していた。

最終更新:12月27日23時52分

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